ボランティアに参加して

先日地元の清掃活動のボランティアに参加してきた。そこで改めて実感したことは「お金にならない活動の精神的充実感」である。

もちろん、ボランティアに参加することとは自分の時間を削って他人のために何かすることである。今日、根付いている合理性という観点で考えると全くの正反対な行動である。他人が捨てたゴミを、わざわざ自分の時間を費やし拾い賃金すらでないからである。したがって、「そんなことのためになぜ自分の時間を費やさなければならないのか?」と主張する人がいるのも分かる。

しかし、そこで感じる精神的充実感は素晴らしいものであった。汗をかきながら、靴を汚しながらの活動であったが普段生活しているだけでは感じることができないものであった。

それでは、そもそもなぜ精神的充実感を得ることができたのか。その大きな理由として、コミュニティーの一員としての実感である。自分が暮らしている地域の自然を、自分が守っていると感じる機会は少ない。しかし、今回の活動でそれを感じることができ地域の一員であると再認識することができた。加えて、今回参加したボランティアでは目に見えて効果があったために、一層実感を持つことができた。清掃開始時は至る所に点在していたゴミが後半は見つからなくなっていて、ゴミを集める収集場には大量のごみ袋が積まれていた。これを目にして参加者みんなで綺麗にしたと一体感を味わった。

 このような人との繋がりを感じることこそ、精神的充実感を得る一つの要素だと思う。そして、上記の合理性を求めている人にこそ必要なものではないか。多忙を極めお金を稼いでいても、お金などの物質的充実感を得るかもしれないが、精神的充実感を得ることはできない。精神的充実感を得て暮らしを豊かにする一つの方法として、ボランティアに参加してみてはどうか。

最後に、今回自発的にボランティアに参加することは初めてであったが、これからは主体的に参加していきたいと感じている。そのために、様々なボランティアがあると思うので、もっとアクセスしやすくして欲しい。。。