老害

老害と呼ばれる人がいる。(ここでの老害とは「自分のやり方に妄信しきっているために、他人の意見に耳を貸さない人」とする。)もし同じ環境に彼らのような存在がいるとしたら、弊害が生まれる。

なぜなら、彼らは自分のやり方に妄信しているあまり、それ以外のものは否定してしまうからだ。もちろん、彼らのやり方で事が上手く運ぶのであればそれは良いことだ。しかし、少しでも改善の余地があるのであればそれは改善していかなければならない。特にグローバルに展開する企業ほど弱肉強食の世界であるために、改善は必須である。それにも関わらず、長年その企業に勤務しているためにその企業での地位は高い老害は、新しい変化に対応しようとしない。自分のやり方を妄信しているからだ。これは弊害になる。

この老害の問題は、彼らのプライドの大きさが関係していると思う。

プライドとは「誇り」と訳されることが多い。老害と呼ばれる人は自分の仕事のやり方にプライドを持ちすぎている。断っておくが、プライドを持つことが悪いと主張したいのではない。仕事に関して、プライドを全く持たない人より持っている人の方が一つ一つの仕事をこだわって取り組む人が多いのは事実であるからである。しかし、それを持ちすぎているのが問題なのである。

これを改善するために、自分のこれまでの仕事のやり方にプライドを持つというよりも、仕事を丁寧にこなせる自分にプライドを持てば良い。そうすることで、刷新的なやり方が出現した際、上手く取り込むことができる。

プライドのもつべきところはしっかりと持ち、持つ必要がないところでは後輩でも自分より良く知っている人に聞けば良い。プライドをどこに持つのかという比重が大切になる。その比重を間違えなければ、老害老害でなくなるはずである。